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2009/02/11

有頂天家族

003

狸と天狗と人間のなんとも奇想天外な物語

偉大な父「下鴨総一郎」が狸鍋にされ、この世を去り、残された家族は

融通の利かない、堅物。そのくせ、ここぞという時に自分の力を発揮できない長男「矢一郎」

もともとのやる気の無さが、父の死後ますますやる気が無くなり、蛙に化け、そのまま井戸に住みついている次男「矢二郎」

一番父親の才能を受け継いでいると思われているにも関わらず、とにかく面白いことが大好きで、そのことにのみ才能を発揮する主人公「矢三郎」

心優しく、みんなに愛されているけれど、気が弱くて狸としての才能を発揮できない「矢四郎」

夫亡き後、いかに周囲から駄目兄弟と言われようとも4人の子供達の才能を信じ、大きな愛情を持ち、また宝塚の大ファンの肝っ玉母ちゃん

その他、天狗の赤玉先生、人間なのに天狗より天狗らしい弁天、下鴨一家との因縁が深い夷川一族、狸を食べてしまいたいほど愛している淀川教授等々

どのキャラクターも素晴らしく愛嬌があり、憎めない面々ばかり

父親の死の真相を軸としながら、1章ごとに、それぞれのキャラクターの生い立ちや心の傷、深い心情などが描かれていて、あっという間に物語の世界に引き込まれていく。

勢いがあって、温かくて、ちょっとしんみりするところもあって、まるで昭和のホームドラマを見ている気分になる

赤玉先生と矢三郎のやり合いなんかは、ドリフのコントのようだし

ず~っと読んできて、ラスト近くの父総一郎の言葉「面白きことは良き事かな」で、気分もすっきり

なんとなくこの言葉がこの本の要のような気がする。

京都の町を活き活きと生活している彼らの話を読んでいたら、また京都へ旅行に行きたくなってきた。

まず確かめるべきは、六角堂の「へそ石」かなcatface

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